精神的小骨

とあることの解釈で、私は「その方が(劇として)面白いだろう」という捉え方をしたんだけど、真っ向から否定されて私の想定とは真逆の方向で進めることになった。
その場では譲ったけど、本心ではどうしても納得いかなくて、3日間ずっとモヤモヤしていた。
後日、その答えが出て、私の方が正解だったらしい。やったー。
やったーというか、ほらね、というか、みんなロマンチストなんだなあって。意外とピュアなんだな。それとも私がおかしいのか。判断がつきづらい。

このところ偶然にも立て続けに昔を思い出さざるを得ない脚本を読んだ。
ただ読むだけなら別にふぅんで終わるんだけど、それ以上の話をするためにはきちんと向き合わなければならない。渋々真面目に読むわけなんだけど、思い出したくないことも色々付随して思い出してしまう。記憶力はいい方だが、良いことばかりではない。
多くは小骨のように引っ掛かってイガイガしていて、更にベタベタしている。ロクなもんじゃないですね。

大体は不意に思い出して(ウワァ…)と小さく悶えて通り過ぎていけるんだけど、時々、蓋を閉める前にもう一回中を覗くようなことをしたりしてしまう。そうすると…後の祭り。どうしようもない。
なまじ歳をとったもんだから、曖昧なまま殺していたこともきちんとオチをつけられたりしてね。そうして「名前をつけてしまって」一段と落ち込んだりゾワゾワしたりしています。

多分これは春のせいでもあると思う。
春は余計なことを思い出させてくる。秋はいらんことを考えてしまう。夏は暑い。一生冬の始めくらいでも全然困らないんだよな。服可愛いし。