『カメラを止めるな!』を見た

映画『カメラを止めるな!』を見ました。
連日どこも満席で、1日以上前に予約しないと席がない!取れたところで満席だしあんまり選ぶ意味がない!(前後左右にミチミチに人がいるとちょっと…という性癖なだけ)ということで、都内は諦めて埼玉まで行きました。
イオンシネマ、スクリーン大きいし、席の感覚も広いし高低差もあって結構好きかも。ただ売店がメニュー見づらいけど。

映画自体は、まあ面白かったです。ただ評判が良すぎて期待値がすごく上がり過ぎていたので、こんなもんか…という感じです。自分がああいうジャンル*1をいっぱい見てきたというのもあるかもしれない。
序盤の監督のとある動きでわかる人にはすぐわかる気がするけど、どうなんだろう。
それでも熱量的なものはすごくおもしろかったし、細かいところもニヤニヤした。

ここから先は完全に個人的な不満かつネタバレ含むので畳みます。

何故かああいうものを冷静に見れない自分がいて、こんな人いたら絶対に嫌いだわ~とそっちばっかり考えてしまった。あの娘とか。ていうか娘。有り得ないだろ。あんなの現場にいたら連れてきた奴マジで仕事できねーなと心底軽蔑する。
結局どこの世界でもどこの設定でも、弁えないその道のプロじゃない人=バカが嫌いすぎる。これは自分の問題。娯楽を純粋に楽しめないのってどうなの。自分でもやばいと思います。トホホ。

あと、悲しいけど現実なのよね案件として、多分というかきっと絶対、この映画に出た人たち=俳優たち、がこれをきっかけに売れることはない。
監督は仕事が増えるかもしれないけど。あとこの作品のきっかけになったワークショップにはお客さん増えると思うけど。でも役者さんは売れないだろうなあ。

この作品に関する評とかレビューで「こんな面白い人たち(役者)がまだまだいっぱいいる!」「なんでこういう人たちが表に出てこないんだ」みたいなのちょろっと見聞きしたけど、それはね。
かわいくない・かっこよくないからだよ。不細工だからだよ。
華がないから。
人脈がないから。
芝居ができないから。
(芝居が最後のほうに来るのは日本であるね~)

結局芸能界で活躍しようと思ったら、圧倒的ルックスあるいは実力、もしくは決定的人脈などが必要なんですよね。

芸能界に限らず、「それでも好きなこと(或いは夢)をやり続けたい!」なんつー人は沢山いる。俗にいうアマチュアというか。そういう人たちがきっと市民劇団とかを支えているし、みんな居酒屋でバイトして、いつか…を夢見て頑張ってるし、まあいいんじゃないでしょうか。
でも私はそこには目を向けたくない。表通りのきらびやかなショーウィンドウを見たい。わざわざ路地裏のあれこれを見たくない。売れてる人を見たい。その人が何故売れたかは興味があるが、売れなかった人の理由は多すぎて最早逆に理由がないから売れないんじゃないかというパラドックス

そんな悲劇をふんわりキラキラにコーティングしちゃう夢とか希望って本当に極悪ですな~。

*1:所謂"バックステージもの"