夢は何ですか?と聞かれた話

先日、面接を受ける機会がありまして、そこで表題の経験をしたんですよ。

その面接というのは、まあ基本的には学生や20代前半のフリーターなんかの、これから頑張るぞ的な世代に向けた想定なんだろうなと思ったんですが、まあそこに30過ぎの、いい年した自分がのこのこ受けに行ったわけですね。
で、マニュアルっぽいものに沿ったっぽい面接を受け(一応、たぶん和やかに進んだと思っています)、学生時代はどんな人でしたかとか、長所短所は何ですかとか、ああ面接ってこんな感じなのか。こんな感じだったっけ?こんな感じか~。と思いながら、無難に返答したんですけど、その最後に聞かれたんですよね。

『夢は何ですか?』

お~…。
夢かぁ…。

ぶっちゃけ、夢とかもういいやと思ってその面接に至ったみたいなところがあるので、まじかよって思いました。実際、16秒くらいはフリーズしました。夢。ないわ。

まあ、働かず暮らしていきたいとか、8億欲しいなとか、高橋一生がデートしている隣の席に偶然座りたいとか、そういう夢はありますけど、それってふさわしい答えじゃないじゃないですか。さすがの私もそれはわかる。
なので、夢…夢ですか…ゆ…夢…?みたいになったんですけど。

いや私が20歳の学生だったら全然いいと思いますよ。夢。超ある。めっちゃ語れると思う。
でもね~。なんかもう夢とかじゃないんですよね~。生活。毎日の暮らしがもう全然起きてなきゃ死んじゃうんですよね。前向いて歩いててもコケるし。ハー、私も大人になっちゃったかナ…なんて思いながら、「…温かい家庭を築きたいです…」って答えてきました。めっちゃ大人。