アンナチュラルが面白いのできらきらひかるも是非という話

ドラマ『アンナチュラル』が大評判である。
自分も毎週見ていますが、確かに面白く、楽しいドラマだなぁと思う。
毎週リアルタイムでテレビ前に着席するわけじゃないけど、なんとなく1週間の中で金曜夜を意識して、(もうすぐアンナチュラルの最新話が放送だ!)と思うくらいには楽しみにしている。
(ちなみに最近同じように楽しみにしているのはゴッドタンとイッテンモノです)  

まず1話の「淡々とした人なんじゃない?」の台詞に震えるほど感動してしまった。
主人公の真っ当さよ。
こんな台詞を普通のシーンにさらっと挿れてくるドラマ、信用するしかない。 

アンナチュラルを見ていると、大好きなドラマ、個人的な人生ベストドラマ3の一つ『きらきらひかる』をどうしても連想してしまう。
なんと偶然というべきか、どちらも法医学がテーマのドラマです。

 きらきらひかる、大好きなんですよ。
レンタル屋さんで何回も借りたし、DVDがン年越しにやっと発売された時は予約までして買いました。
4人の食事シーン、杉先生の孤高さ、月山刑事の美しさ、あと地味に綾小路くんがめっちゃ最高だぜと思っています。あと野村祐人さん演じる森田もいいよね。キャストについて言い出すとキリがないんですけど。
主人公の天野ひかるは研修医からの新人なので、設定上それはもう端々で青いことをヌカすので、当時も今もちょっとモヤモヤしてしまう。
ただ、彼女の存在によって杉先生の誠さが逆説的に強く照らされるし、なにより結果的に天野自身の成長譚としてきちんと機能しているので、この程度のものは必要悪だという感じです。

 アンナチュラルにしてもきらきらひかるにしても、「働くというのはどういうことか」を教えてくれるのが素晴らしいことの一つだなと思います。
何のためにそれをしなければならないか、この仕事はどういう意味があってどこに帰結するのか、それぞれの哲学や価値観は違えどきちんと提示してくれる。そしてそれを鼻にかけず、一つ一つきちんと処理していく。あのいや〜な奴に見える週間ジャーナルの記者でさえ、一様に同じくプロとして描かれています。
ああ〜カッコいいわ〜、プロかくあるべし。自分も感情に流されないで(それは感情を殺すことではないけど)やることきちんとやるぞ!と思わされる。
木が倒れたと聞いたら、何もなくても、誰も傷ついていなくても、それを見に行くような人でありたい。

あと綾小路くんが職場にいたら最高じゃないですか?神倉所長でもいいけど。 

きらきらひかるは、スペシャルも余すことなく最高なので是非見ていただきたいです。
アンナチュラルも、中堂さんの謎がテンポよく進んで行くのがいいですね。あれが今の時代にちょうどいいテンポの良さなんだなぁとしみじみ。開けすぎず、閉めすぎず。

来週も楽しみだなァ。